特集 日常検査法の基礎知識と実技
臨床化学
酵素定量法
青島 雄吾
1
1国立東京第一病院生化学
pp.1309-1316
発行日 1965年12月10日
Published Date 1965/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915871
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はじめに
生体は酵素のかたまりであり,生命現象の特徴の一つはその特異的な酵素系の働きにあるともいえよう。
患者の病状を的確につかむということは,その患者体内の酵素系の機能変化を的確につかむということである。患者が今,病気であるということは,患者の中で異った代謝が行なわれているということであり,お互いに姿,かたちが異っていても,行なわれている代謝が正常範囲なら病気ではない。髪の色が赤いとか,皮膚が黒いとか,背が低いだけでは病気とはいえない。
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