バリント方式による患者理解・8
医療者—患者関係の失敗例
永田 勝太郎
1
1北九州市立小倉病院内科
pp.941-944
発行日 1983年8月1日
Published Date 1983/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919924
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
前回は生命倫理(バイオエシックス,bioethics)について,私どもの考え方を述べました.民族のもつ伝統や社会性,慣習,また時代性により,その考え方は変貌してゆきます.しかし,人間の生命が尊いものであることや,生きていくからには,人は自らの生に意味を求めるといったことは,民族や歴史を超えて共通した概念ではないでしょうか.
筆者の友人にタイ国と取り引きをしている貿易商がいます.彼はバンコクが大好きだと,口ぐせのように言います.筆者はそのわけがわかりませんでしたが,最近バンコクでの学会に出席して,少なからずわかるような気がしました.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.