LIFE SCIENCE 生命科学のトピックス・10
遺伝病と遺伝的素因
本庶 佑
1
1大阪大学医学部
pp.250-251
発行日 1983年3月1日
Published Date 1983/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919800
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遺伝子の構造異常による遺伝病は多くの場合保因者であっても発病しない
いわゆる‘遺伝病’と呼ばれるものの中には,その発病の仕組みについて異なる性格のものがあるので,これを区別して考え,その対応策を立てる必要がある.
第1のものは,特定の遺伝子に構造上の異常があるものである.このようなものは,まだ必ずしもどの遺伝子にどの変異があるということが明確にされていないものも含めて,かなりたくさんの例が知られている.
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