思春期の臨床・10
—[症例]—不登校・暴力を働き家出した高校生
小倉 清
1
1関東中央病院精神神経科
pp.209-212
発行日 1983年2月1日
Published Date 1983/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919791
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
家出して警察に保護を求めたA君
まず,A君の紹介から始めよう.
ある教育相談室から電話がかかってきた.その電話の内容は,九州から家出をしてきた高校1年生の男の子が,東京に来て思いどおりのアルバイトが見つからず,困り果てて自ら警察に行き,知らせを受けて息子を引き取りに来た母親と激しい口論となり,母にひどい乱暴をした上に,泊まっていたホテルの部屋をメチャクチャに壊してしまったという.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.