グラフ
患者の安全を守る—山形大学医学部付属病院手術部における看護
一柳 邦男
1
,
本誌
,
山形大学医学部付属病院手術部
1山形大学
pp.136-141
発行日 1983年2月1日
Published Date 1983/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919775
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
この病院は,1976年10月の開院でまだ新しい.手術室勤務のスタッフも皆若い.最年長が,麻酔科教授5?歳であり,看護婦の平均年齢は2?歳である.だからエネルギーとスタミナに欠けるところはないが,人数が少ないのはやはり苦しい.看護婦24名(定員21名),技術員2名,技術補佐員3名がすべてである.手術部には名目上,5名の医師がいるが,そのうち副部長(麻酔科助教授)だけが手術部専従である.これだけの人数で2331件の手術(56年度)をこなしているのは,よくやっていると言えるだろう.
このうち麻酔科管理は1847件(79%),臨時手術は340件(時間外160件)である.手術の特徴を探せば,山形の地域性でもあろうか,血管(脳,全身)の手術が多く,それも長時間の大手術になることが多い.また脊髄・骨の悪性腫瘍などの大手術が多いのも特徴といえるであろう.年間約50件のバイオクリーンルームでの関節置換術には,特に人手をとられるが,手術室での清潔観念の向上や技術の訓練には有効である.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.