発言席
高校生の献血に思う
岡本 京子
1
1神奈川県立川崎工業高校
pp.249
発行日 1983年4月10日
Published Date 1983/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206647
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先日,生徒保健委員による研究発表会が催された。主題は"高校生と献血"である。自分達にできる社会奉仕として,献血に関心を寄せて欲しいと思い,主題を選んだという。そこでは「私達は育ち盛りです。献血をして困っている人達に協力し,助けあって体だけでなく心の成長を育んでいきたい。みんなも献血を!」と呼びかけ,学校で集団献血した生徒は,"友達の血液が徐々に管を通って流れてくるのを見ていると,みんなの気持が一つにつながっていくような気がして,ふと何とも言えない連帯感のようなものを感じた"と綴っている。
今高校では,57年度保健体育の教科書から,献血が登場したことをはじめ,市,保健所,血液センター等関連機関や推進委員会を通じて,学校での献血依頼や,生徒向けのチラシが届けられる。マスコミによって,全国の高校の献血状況が報じられたりもする。
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