特集 婦長はいま……
婦長は語る
看護する日々のなかで—1981年暮れの雑記から
木原 陽子
pp.1373-1375
発行日 1982年12月1日
Published Date 1982/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919733
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木曜日
今日は,オンザロック1杯.つい最近,私立の看護学校の教務主任になった友人いわく‘看護(学校)は今や企業において十分商品価値がある’と—悩みあぐねた教育者の,皮肉たっぷりの欲求不満的パンチを受話器の向こう側から鋭くあびせる.看護学校と病院経営の関係から出てくる“看護商法”とやらで頭が痛いとのこと.願わくば,学校設立の主体は看護者であってほしいと,ささやかではあるが思う.そこに,看護者の理念がこめられるのが当然と思われるが,どうも今の世の中,利潤先行がはびこり,そううまくはいかないらしい.
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