特集 婦長はいま……
婦長は語る
婦長であることの‘こわさ’と‘ためいき’
鶴田 早苗
1
1北里大学病院
pp.1364-1367
発行日 1982年12月1日
Published Date 1982/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919731
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女性の生活史は誰でも小説になると言われています.このたび‘婦長の生活と意見’ということで私の今までの生活してきた年月を思い,全く1つの物語だな—と考えました.とくに看護婦として社会へ出てからの16年間はいろいろのことがありました.看護学校を卒業したばかりのころ,高校時代の友人のお父様から‘あなたは必ず婦長さんになるタイプだ’と言われたのをはっきりと思い出し,皮肉なものだと苦笑してしまいます.私は決してこういう役割を望んでいたのではなかった,という気持ちと,当然の結果として受け入れている自分とがあります.思いつくままに私の現在の役割と,日頃思ったり,感じたりしていること,また,今までの生活を振り返って考えたことなどを綴ってみたいと思います.
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