NURSES' VIEW
患者受容における差別感覚について
宮崎 徳子
1
1国立名古屋病院
pp.745
発行日 1982年7月1日
Published Date 1982/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919597
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日常の看護援助を行う中で,時として患者との間に行き違いが起こったり,互いに気まずい雰囲気となったりすることがある.患者の方は,怒り,悲しみ,不信感に陥り,一方,看護婦の方は,自分の正当性を主張し,患者の非を指摘する.こんな場面に出会ったり,また自分自身がその当事者として経験したことがあったのではないだろうか.
看護婦とのトラブルの多い患者は,自分の信念に固執して,自分の持っている不安を,看護婦に攻撃を向けることにより転化していることもあり,また知能低下や精神疾患・精神症状のある患者,身体障害や一見奇妙な行動を起こす患者,アウトローで生活していた患者などの場合にも,トラブルが起こりやすい.
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