学生の広場
白血病で入院中のダウン症児とのかかわりの中で学んだこと
鳥海 久美
1
1国立病院医療センター付属看護学校
pp.673-677
発行日 1982年6月1日
Published Date 1982/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919580
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私は,小児病棟の臨床実習をするまでは,小児と接した経験はわずかしかなく,小児とはただかわいい存在としか思っていなかった.従って,小児を看護するということは,楽しく,また簡単だろうという考えで実習に臨んだ.
私の受け持ちのYちゃんは,初めて会った時から私を拒否した,そこで,私はどのようにコンタクトをとっていこうかと考え続けた.そのような日々のうちに,Yちゃんは私を遊び相手としてのみ受け入れ,それから,少しずつ私に心を開いていった.その過程を通して,小児を看護する時,ありのままの自分で接していくことが何にもまして大切であることを学んだ.そこで,私とYちゃんとのかかわりにおける自身の変化を振り返ってみた.
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