学生の眼
交流の乏しい精神分裂病患者とのかかわりの中で学んだこと
西嶌 宣雄
1
1神奈川県衛生看護専門学校第1看護学科
pp.734-737
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919000
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精神分裂病は,その大部分が思春期から壮年期にかけて発病し,再発を繰り返しやすい精神疾患であると言われている。近年,分裂病患者の治療は,薬物療法に加えて生活作業療法などにより,社会復帰できる患者が増えている.
私は今回,意欲がなく,対人交流に乏しい自閉的な分裂病の患者を受け持った.受け持つにあたり患者の身近に接し,あるがままの姿を受け止め,患者が何を考え,何をしてほしいのかの理解に努めた.患者を取り巻く人間関係の中で,接触時間の長い看護者が患者に及ぼす影響はすこぶる大きいと考えた.そこで看護者の患者とのかかわりについて,10日間の実習中に学んだことをここに報告する.
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