特集 時代が生む神経症の子供たち
登校拒否児の自立への働きかけ—1人の人間として自分をさらけ出してかかわる
緒方 静子
1
1池田保健所
pp.402-406
発行日 1982年4月1日
Published Date 1982/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919520
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一般に登校拒否の背景には様々な要因が含まれていると言われているが,ある登校拒否児(M君)と2年の間,保健婦としてかかわる機会が与えられた.そのかかわりを明らかにしていくことで,彼自身が,立ち直っていく足がかりをどこに見いだし自立し得たかを考えていきたい.M君は現在寿司屋で働いている.6年間にわたる登校拒否の末,中学校を卒業できないまま大阪に就職したが,一所懸命働きながら調理師を目指している.
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