外来で見逃された症例―あなたの診断は?・3
登校拒否と間違えられた頭痛
生坂 政臣
1
,
川口 博
2
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
2聖マリアンナ医科大学病院放射線医学
pp.981,1050
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903719
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症例:17歳,女性.本年春頃より起立時に頭痛が出現するようになった.徐々に増悪したため近医を受診したが,寝ていると全く起こらず,ベッドから起きあがると激しい痛みを訴えたため,登校拒否と診断され心療内科受診を勧められた.発症より約1カ月後,登校拒否と頭痛の精査目的にて当科受診.外傷を含めた既往歴,家族歴,個人歴に特記事項なし.立位で悪化する頭痛を訴えるが,神経学的検査を含めた一般理学所見に異常を認めない.頭部CTスキャンを図1示す.
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