学生の広場
人工透析者の社会復帰の現状を考える
川島 美紀
1
1大阪府立公衆衛生專門学校
pp.437-441
発行日 1982年4月1日
Published Date 1982/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919528
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はじめに
成人病の増加とともに腎臓疾患患者も増え,最終的には人工透析へと移行せざるを得ない人も多い.透析者は1978年6月30日現在で3万603名に及んでおり,わずか10年間のうちに約100倍となっている.人工ペースメーカーなどの体内人工臓器植め込み患者と違って通院回数が多く,透析者の日常生活に制限を与えていることが問題であるが,医学的には透析を行っていれば,普通の人の生活にほぼ近い生活をおくれるといわれている.
そこで今回,私たちは,透析者の就労状況や社会復帰の現状について調査したので,その結果を報告する.
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