特集 入院生活環境を再考する—音への配慮
いびきのケア
池松 武之亮
1
1池松耳鼻咽喉科
pp.164-170
発行日 1982年2月1日
Published Date 1982/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919469
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
住宅を持つ時に最も関心を払うものの1つに,‘閑静である’という条件を考えない者はいない.また,他人の家を訪問した際,‘静かですね’とは自然に口をついて出る言葉である.それほど私たちの音に対する関心は,本能的なものなのである.
いびきは,こうした私たちの,静かなるべき就眠時における騒音の代表的なものの1つである.それは自然界に出現する騒音の中でも,風やせせらぎや渚の音などとは異なって,最も複雑性に富んだ騒音なのである.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.