看護ミニ事典
リハビリテーション(rehabilitation)/lL運動(independent living)
砂原 茂一
1
1国立療養所東京病院
pp.1221-1222
発行日 1981年11月1日
Published Date 1981/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919384
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リハビリテーションとは
定義 WHO(世界保健機構)によると,リハビリテーション(以下Rhと略す)とは‘障害者の能力が最高のレベルまで回復するように訓練するための医学的・社会的・教育的手段を組み合わせ用いること’ということになる.このかぎりでは大変技術的な営みで,おまけに専門家が一方的に障害者に働きかけることのように受け取られる.
しかし能力の最高レベルに達するということは,それによって他人の助けを借りないで自主的な生活ができ,社会活動が可能になることを意味しているはずである.心臓病や胃腸病の場合,循環機能や消化機能を回復することを私たちは‘治療’と呼んでいる.その意味ではRhと治療はほとんど同じ概念のように受け取られるかも知れないが,治療は主として臓器的観点に立っているのに対し,Rhの方は全人間的観点に立っているという違いがある.
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