ケースレポート 末期患者のケア
ターミナル・ケアにおける看護の役割—急性白血病患者へのチームアプローチから
佐藤 真理
1
1淀川キリスト教病院
pp.1130-1135
発行日 1981年10月1日
Published Date 1981/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919362
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はじめに
看護婦にとって,‘死に向かう患者へのアプローチ’は,避けることのできない,また避けてはならないテーマである.患者がたどる死までの過程は,患者の背景,疾病の種類,治療方針等によってそれぞれ異なり,医療技術の進歩もあいまってますます複雑化しているので,それにかかわらなければならない看護婦は,多くの問題,困難をかかえている.
淀川キリスト教病院では,7年前より医師,精神科医,看護婦,社会事業部,牧師,伝道部職員,パラメディカルスタッフ等がチームを組んで臨死患者にアプローチを行ってきた.そこでこのチームアプローチの実際について,またこのチームの中で看護婦がどのような役割を果たしているか,今後の問題は何かを1事例を通して考えてみたいと思う.
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