プロフィル
〈木村美智〉看護中心のリハ病院初代看護部長—「やればやるぼどリハ看護の難しさがわかります」
pp.105
発行日 1981年1月1日
Published Date 1981/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919149
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自衛隊病院勤務が長かったせいか、産婦人科と手術室を除くすべての科を経験したが、本格的にリハビリテーション看護に取り組んだ経験はなかった。
ここの病院は看護中心のリハビリテーション施設と聞きますが、前からリハビリには興味がありましたか。「特に強い興味というほどではなかったのですが、まあ私にもできるだろうと割合簡単に引き受けたんです。でも勉強していけばいくほどリハビリに頭を突う込めば突っ込むほど難しくなっていくんですね……」治らぬ患者には看護主体のケアしかないというのがこの病院の方針のようですが、具体的には?「リハビリはやはり看護主体でなければできませんね。急性期の患者さんであれば治療をどうしても優先しなければならず、看護業務の九〇%までが診療介助だと思うんです。でもここはその反対に診療介助は看護業務の一〇%にもならないし、あとは全部看護だと思っています。だから実質的に看護が主体になりますね。具体的には沢山ありますが、機能障害をもった患者さんですから、ほとんどの行為に介助がいります。でももちろん必要以上に援助したら患者さんは自立できない。そのへんにリハ看護の特徴はあると思います。手を貸してあげたくても手を出さず、患者さんができるところまで待つ。どうしてもできないところは援助するが、いつも目は離せない。そういうところに手がかかるんですね
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