くりにかるふぁーまころじー・1
臨床薬理学とは
佐久間 昭
1
1東京医科歯科大学
pp.23
発行日 1981年1月1日
Published Date 1981/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919133
- 有料閲覧
- 文献概要
臨床薬理学とは,実験薬理学の原理を踏まえて,臨床における薬の理論と実際について研究する学問であり,常態および病態におけるヒトでの薬の科学的研究にかかわる.
ヒトでの薬の研究といっても,具体的な内容は広範にわたる、第一線の臨床医には‘目の前の特定の患者に特定の目的で薬を用いるとき,その患者の利益を最大にするような薬の選択,用量と用法の決定’がゆだねられている.ときに薬を‘用いない’という選択が最善のこともある.この際に,許された危険性の枠内で薬の効果を引き出すのに実際に役立つ情報を整理し提供することが,臨床薬理学の大きな役割になる.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.