グラフ
「日本人の看護婦さんがほしい」—在アルゼンチン日系人のためのニッカイ診療所の活動
岩下 守
pp.12-19
発行日 1981年1月1日
Published Date 1981/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919131
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アルゼンチンの首都,ブエノスアイレス市にあるニッカイ診療所(centro medico mutual NIKKAI)は,在アルゼンチン日系人約3万2000人のための医療機関として,1974年に開設された.ニッカイ共済会の会費と,とぼしい日本政府からの財政援助で運営費が賄われており,経営は苦しい.
現在,前田英康医師(アルゼンチン国籍)と事務局の儀間和子さんの2人以外は,みなアルゼンチン人の医師,看護婦などによって活動が支えられている.かつて,日本人看護婦がいて親しまれていたが,現在,看護婦はアルゼンチン人のマリア・エレナさんだけである,ニッカイ診療所を訪れる日本人の多くが‘日本人の看護婦さんがいてほしい’と訴える.
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