特集 精神病者と入院・2—精神科諸施設の存在と意味
〈座談会〉精神科諸施設の存在と意味—地域精神医療の原点を問うなかから
西山 詮
1
,
鈴木 ムツ
1
,
矢野 真二
2
,
谷中 輝雄
3
,
島田 文直
4
1都立墨東病院精神神経科
2上秦野病院
3やどかりの里
4立川市福祉事務所
pp.1027-1051
発行日 1980年10月1日
Published Date 1980/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919062
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総合病院内精神科の果たすべき役割
本誌 先月号の特集で,この度,都立墨東病院に開設された精神科病棟からの事例研究を掲載しました.そこでは,総合病院のなかにベッドをもつ精神科が,地域のなかに存在することの意味と,地域で患者さんを支えていくうえでのメリットなどが考察されていました.病院の閉鎖性や隔離・収容性の問題から自由になりきれない我が国の精神医療の現状にあって,これは1つの前進と受けとめられるかもしれません.
そこで今日は,地域精神医療・看護・福祉の第一線で前進的な努力をされている皆さんにお集まりいただいて,日々の実践のなかで抱えている問題をもとに,地域で支える精神医療をどう展開していくかについてお話し合いいただきたいと思います.
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