焦点 現場における研究の推進とその限界
解説
研究を世に問う意味
前原 澄子
1
1千葉大学看護学部
pp.250-251
発行日 1981年10月15日
Published Date 1981/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200666
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研究の業績や結果を発表した文を論文といい,ある研究に一応の区切りがついたら,論文として世に公表することがすすめられる。自分の得た新しい知見をうずめておかずに,誰にでもわかりやすく伝え,役立ててもらうことが必要である。それは,学問の進歩に貢献するばかりでなく,後世の人々の福祉にもつながることになろう。特に患者をはじめ,多くの人々の協力を得て行なう看護の研究においては,広く公表してその後の看護に役立てることは義務ともいえることであろう。
多くの先輩が残された論文によって,私たちはより良い看護を考えることができ,研究を進めてゆく上での手がかりを得ているのである。
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