性の臨床・7
身体疾患と性
河野 友信
1
1都立駒込病院内科心身医療科
pp.869-872
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919026
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この章では,身体疾患と性に関する問題を取り上げますが,手術や薬などの医療行為からもたらされる性問題や身体障害者の性については別の章で述べますので,今回は除外します.
身体疾患をもつ患者さんに生じる性の問題は,大きく分けると生殖に関することと,快刺激としての性の欲求をめぐる問題になります.具体的にいいますと,1)病気があるのに妊娠・出産をしてよいでしょうか
2)病気があるのに性生活をしてもよいでしょうか
3)性生活が苦痛になりました.病気のせいではないでしょうか,性交痛があります
4)精力が低下しました.性欲がなくなりました.どうしたのでしょうか.
5)性感が乏しくなりましたが,病気のせいでしょうか
6)配偶者に女性関係ができたようです.どうしたらよいでしょうか
など,数多くの質問を,臨床場面で受けます.
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