アトピーで悩むナースのスキンケア・1【新連載】
悩んでいるのはあなただけじゃない
鶴田 明美
1
,
野村 明美
1
1横浜市立大学看護短期大学部
pp.52-57
発行日 2004年1月25日
Published Date 2004/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200149
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Iさんの悔し涙
Iさんは,物腰が柔らかなやさしい臨床7年目のナースです.後輩のフォローをしながら自分の仕事をてきぱきとこなし,患者にも「やさしくて,ていねい」と評判で,人気がありました.
Iさんが生まれた1970年代は,日本が高度成長期に入り生活様式が欧米化し始めたときでした.同時にアトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis,以下AD)が社会の中で問題視されるようになったのも,このころでした.Iさんに顔面や腕を掻くしぐさがよくみられるので,たずねてみると,幼少時にADを発症し現在に至っているとのことでした.「普段はそうでもないんだけど,ちょっと勤務がきつかったり,悩み事があるとかゆみがひどくなっちゃうのよ」ということでした.
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