ベッドサイドの看護
無菌室における白血病患児の看護
高野 泰江
1
,
平林 久子
1
,
志水 節子
1
,
山崎 雅子
1
,
堀 美代子
1
1信州大学医学部付属病院小児科病棟
pp.605-609
発行日 1980年6月1日
Published Date 1980/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918974
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急性白血病患児は,種々の抗白血病治療剤の開発,およびその治療法の進歩により,長期生存が可能となってきている.顆粒球減少による抵抗力の減弱した患児に対しては,感染症をいかに予防するかが治療の成否に大きな要因となってきている.当科においては,感染は寛解導入後,強化療法期にも比較的多くみられた.そこで,強化療法期の感染症予防のため,1975年5月より無菌室における治療を開始し,今までに約30例の患児が入室した.無菌室での生活は,種々の制約をうけているため,一般病棟とは違った数多くの経験をした.今回,私たちは実際に経験した2つの事例を通して,無菌室での看護について検討してみた。
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