発行日 2003年3月20日
Published Date 2003/3/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2003205500
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
急性骨髄性白血病(AML)で無菌室管理を必要とする患者は,疾患や治療の副作用等の症状や隔離生活から,QOLは著しく低下していると予測された.そこで,無菌室内での患者の生活実態を把握するために,患者の語った体験からQOL低下に関与する要因について分析し,QOL低下の防止策について検討した.AML患者の面接から,QOL低下の要因として,「日常生活上の制約」「苦痛な身体症状」「とらえどころのない不安」「最も身近な人からの分離」の四つの主題が抽出された.無菌室入室患者のQOL低下の防止策として,外部との連絡手段の拡充,的確な対症療法と早期対応による身体的苦痛の軽減,可能な限りの情報提供による患者の不安軽減,他職種との連携による支援体制の整備,等が可能であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003