研究と報告
白血病患者の無菌室における看護
相根 美智子
1
1大阪府立成人病センター無菌室
pp.152-159
発行日 1975年2月1日
Published Date 1975/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917184
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
最近急性白血病の治療には,各種抗白血病剤の開発が進み,寛解導入,維持療法,強化療法の急速な発達により治療効果をあげ,生存期間の延長をみることができる,しかし,白血病治療中には,白血病細胞とともに正常細胞も障害をうけ,白血球数1000-500以下にまで減少し,感染と出血の危険を伴うことが多い.
出血に対しては,血小板輸血の技術的な進歩により致死的出血は少なくなっているが,感染に対しては,抗生物質の投与だけでなく,無菌環境における治療を必要とし,その治療法が実施されている.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.