ベッドサイドの看護
視力障害に不安をもつ患者への援助
楳原 常子
1
1兵庫医科大学病院眼科病棟
pp.1160-1163
発行日 1976年11月1日
Published Date 1976/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918015
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
視神経萎縮の診断のもとに開頭術を受ける患者は,年齢的に若年者が大半を占めている.放置すれば失明を余儀なくされ,手術後約2年間の治療を続けて,81%にはなんらかの視力改善がみられ,19%は術前と同じかもしくはそれ以下といわれている.
今回は長期にわたる入院生活で治療をしたにもかかわらず,義務教育をあと1年足らず残した中学生が,視力の回復を得られないまま社会復帰した看護の1例を報告する.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.