特集 看護するなかの‘慣れ’
看護婦の‘慣れ’と‘馴れ’—‘馴れ’から脱出するために
南 裕子
1
1高知女子大学衛生看護学科
pp.467-472
発行日 1979年5月1日
Published Date 1979/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918666
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I.看護婦の‘慣れ’と‘馴れ’
‘看護婦さんて,残酷ですね’と言ったきり,ひとりの学生が涙を浮かべて,さっきから沈黙している.乳房切断術を数日前に受けたA夫人を受け持っており,いつもは感情を表に出すことがあまりない学生である.
‘Aさんは今朝,創交のとき,初めて自分の傷を見られました.Aさんも私も,それから1日じゅう何もできませんでした’
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