パソコンを診療に活用しよう・1
とにかくキーボードに慣れる
吉本 正博
1
Masahiro Yoshimoto
1
1吉本医院
pp.92
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900032
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医師会雑誌にもパソコンの特集
日本医師会雑誌の1987年8月1日号(第98巻・第3号)に,特集「医師とコンピュータI」が掲載され大きな反響を呼んだ.医師に必要な情報の量は年々増え続け,従来の方法では対処しきれなくなっている.一方パソコンの性能向上は著しく,コンピュータで情報処理を行うメリットを,個人でも享有できる時代になってきた.さらに,医師会情報システム,救急医療情報システムが各地に構築され,その運営,利用にコンピュータの知識が要求されはじめたことも,この特集が組まれた大きな理由であったと思われる.
しかし多くの開業医にとって,まだパソコンはなじみにくいもののようである.その理由として,①ワープロ専用機に比べ汎用パソコンは操作がより複雑,②OS(operating sys-tem)の命令(command)の理解が必要,③パソコンの用語がわかりにくい,④日本人はキーボードに対するアレルギーが根強い,などが挙げられている.しかしかなり高齢の方でもパソコンを使いこなしているように,実際に使ってみると,決してパソコンが難しくはないことが理解されると思う.またパーソナルワープロの売行きをみると,キーボード・アレルギーは考えられているほどはないように思われる.
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