グラフ
生活のなかに看護の手を—家庭看護法の指導に駆け回る岡部さんの1日を追って
岩下 守
,
本誌
pp.458-463
発行日 1979年5月1日
Published Date 1979/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918664
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長野県で,地域の住民や老人ホームなどの施設で働く人々のために,基本的な看護法やケアの仕方を無料で指導して回っている看護学校の先生がいる.マイカーに看護用具などの教材を積み込んで,雪深い無医村や町の公民館など,求めに応じてどこへでも気軽に出かけて行き,健康相談にのったり,寝たきり老人の介護法を実技指導したりするのである.地域の保健婦活動に似たこのユニークな活動を個人として自主的にやっているのが,長野赤十字看護専門学校の教務部長・岡部はま子さんである.
日本赤十字社には,一般市民の保健教育サービスを目的とした‘救急看護’‘家庭看護’‘水難救助’の指導者養成コースがあるが,日赤出身の看護婦である岡部さんは,この‘家庭看護指導教師’の資格を持っていたので,その資格を生かして地域住民のために役立たせようと,看護学校での教育のかたわら,この活動を始めたという.
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