グラフ
441名の命を1人で守る—冬期無医村となる秘境・秋山郷での活動
八木 保
,
本誌編集室
pp.346-351
発行日 1979年4月1日
Published Date 1979/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918644
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長野県の北端にある標高2000mを越える2つの山,苗場山と鳥甲山に囲まれた平家の落人が住みついたという,日本最後の秘境・秋山郷の中に,栄村秋山診療所がある.夏は月に2回来る栄村の村医も,4-5m以上も雪が積もる冬(12-4月)には来られなくなってしまう。そのため,この地域(5部落411名)の住民の健康は,診療所の看護婦本山さんの双肩にかかってしまう.
本山さんが8年前にここに来た時は,友達から,いい年して日本のチベットみたいな所へよく行くね,と言われたが,今までの人生で人にたいへん世話になったので,自分のような者でも何かできることがあればと,恩返しのつもりで請われるままに来た.
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