Nursing Study
北海道無医村阿歴内の保健活動の実態
広瀬 周子
1
,
鈴木 富子
1
1日赤女子短期大学
pp.86-94
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913991
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研究目的
3年間の学習過程で私たちは看護婦としての基礎的知識や技術の修得は一応できても,広い意味での保健管理上の問題から考えてみると,それは,ほんの一部分にしかすぎない。医療保健が病院の外で,どのような活動を展開しているか実感として学ぶ機会も少なく,総合看護の概念を講義から理解しても実際面と直結する態度が身についていない状態だった。最近,保健と医療の総合化が強調されている。病院における医療看護も単に治療のみでなく,地域社会のための保健機関になりつつあるという傾向が具体化されている。特に医療に恵まれていない無医地区における保健対策の実情はどうか,住民の医療面の要求は何か,について学びたいと考え,無医村の9割が北海道であることから直接現地に行き,開拓部落の一地方を選んだ。
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