マイ・オピニオン
現代医療のあり方
上田 龍行
1
1大村市立病院内科
pp.129
発行日 1979年2月1日
Published Date 1979/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918601
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著しい診断技術の進歩により,医療は最高のレベルに達しているが,医療の対象となる患者と医療を施す医師・看護婦との相互関係は,必ずしも良くなっているとは言えないようです.医療側は診断のための検査・処置,また高度の治療のために,毎日忙しく,つい患者との対話も少なくなり,患者との間の信頼関係がうすれる傾向にあります.患者の心身の苦しみを和らげるのが医療の最終的目標であることを考えると,現代の医療のあり方を再検討してみる必要があると思います.
先にも述べましたように,診断技術は高度であるにもかかわらず,患者側には不満が充満しています.医師・看護婦にとってはオーバーワークになるかもしれませんが,患者との意思疎通を高めるべきだと思います.
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