研究と報告
循環器科における食事と運動の併用療法
寺島 礼子
1
,
柳原 順子
1
,
中倉 滋夫
1
,
前田 薫
1
1国立小倉病院西4病棟
pp.1299-1301
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918566
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虚血性心臓病を中心とした動脈硬化性疾患では,肥満は大きな危険因子の1つである.従来私どもの病棟では,虚血性心臓病の治療は肥満改善のための食事療法と,心臓予備力増強のための積極的運動療法を,それぞれ別個に行ってきたが,両者は目的を異にした治療法であった.ところが食事療法単独の治療初期には肥満の改善は著明にみられるが,2-3週間をもって体重減少はややゆるやかになるか停止する.この時点で積極的運動療法をたまたま同時に行った患者さんで,体重減少が持続するという事例を最近2名経験したので,ここに報告する.
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