Japanese
English
特集 ロコモティブシンドロームの現況
Ⅲ.ロコモの治療
6.電気刺激併用運動療法
Exercise therapy with electrical stimulation
木村 浩彰
1
H. Kimura
1
1広島大学病院リハビリテーション科
1Dept. of Rehabilitation Medicine, Hiroshima University Hospital, Hiroshima
キーワード:
electrical stimulation
,
locomotive syndrome
,
neuromuscular electrical stimulation
Keyword:
electrical stimulation
,
locomotive syndrome
,
neuromuscular electrical stimulation
pp.601-604
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_601
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は じ め に
平均寿命が延長するにつれ,人口の高齢化が進行し,自立した生活のできる健康寿命との差が増大している.健康寿命を延伸するため,関節疾患や転倒,骨折など運動器障害の予防と改善は重要である.運動器障害によって要介護状態になるリスクを社会に示すため,2007年日本整形外科学会は「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態」としてロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)[ロコモ]を提唱した.ロコモに対して運動療法は有効であるが,合併症や障害のある高齢者に運動療法を行うことはむずかしい.電気刺激は簡単で受容性が高く,医療保険でも施行できるため広く用いられているが,ロコモに対するエビデンスは十分確立されていない.本稿では,電気刺激を併用した運動療法の実際とエビデンスについて述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021