研究と報告
気管切開患者の看護—カニューレ抜去困難症のケース
久保 静江
1
1秋田県立脳血管研究センター看護科
pp.1186-1191
発行日 1978年11月1日
Published Date 1978/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918540
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
気管切開は日常,①上気道閉塞による呼吸障害,②Ⅸ,Ⅹ神経麻痺等による呼吸運動障害,③合併症予防対策,④死腔に減少などの目的で行われる.気管切開のタイミングは,思いついた時が適応といわれるくらい,患者の切迫状態いかんによって適応は決まる.
私たちの病院では,脳卒中の急性期のケアをしているため,気管切開適応患者が多く,常時20—25名の気管切開患者がいる.このような事情からカニューレ使用患者の看護密度は高く,ケアに熟練していると思える反面,慣れきったこととして器械的なケアになっているのではないかと考えられることもある.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.