ベッドサイドの看護
長期入院患者の社会復帰への援助—精神分裂病で19年の入院生活の後社会復帰したSさんの事例を通して
山田 繁子
1
1国立国府台病院33病棟
pp.1077-1080
発行日 1978年10月1日
Published Date 1978/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918517
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はじめに
青年期に発病し,自己形成に最も大切な時期を長期間にわたって入院生活をしていたSさんが退院していった.19年間の精神病院での生活は彼女に何を与えたのだろうか.
Sさんとのかかわりあいの中から看護過程を顧み,社会復帰に至った経過を考え,長期に入院している人に対して,日ごろ取り組んでいる看護の問題について若干の考察を試みることにした.
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