Japanese
English
研究と報告
分裂病者の社会復帰要因について
Social Rehabilitation of Schizophrenic Patients
黒須 健一
1
,
石川 安息
1
,
野口 拓郎
1
,
後藤 彰夫
2
T. Kurosu
1
,
Y. Ishikawa
1
,
T. Noguchi
1
,
A. Goto
2
1同愛記念病院精神神経科
2国立国府台病院精神科
1Dept. of Neuropsychiat., Dōai Memorial Hospital
2Dept. of Psychiat., Kōnodai National Hospital
pp.641-645
発行日 1966年8月15日
Published Date 1966/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201048
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
最近多くの精神病院で努力されている精神分裂病者に対する社会復帰活動1)〜3)は,状況に応じた方法を選ぶにしても,病床数の多くない総合病院精神科においても,当然行なわれなければならない。すでにその資料となるような実態調査の報告4)もあるが,それぞれの病院によつて,入院に際しての制約によつて生ずる症例そのものの特徴もあり,また地域社会ないし背景にある企業体と病院とのつながりによつて,受入れ側の環境にも特徴がある。これらの点を考慮して,2つの総合病院精神科を退院した分裂病者の実態を比較し,社会復帰の成否に関与する諸要因を分析した。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.