救急医療と看護・16
熱傷患者の看護のポイント
田伏 久之
1
1川崎医科大学救急医学科
pp.761-764
発行日 1978年7月1日
Published Date 1978/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918446
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はじめに
入院治療を必要とする熱傷患者に対しては,熱傷創面の変化のみに目をうばわれず,いろいろな全身状態の変化に注意して看護を進めなければならない.
広範囲の熱傷(Ⅱ度15%以上,Ⅲ度2%以上の熱傷面を有するものは入院を要する)を受けると,体液,循環,呼吸などいろいろな面で病変が現れ,生体は非常に大きな侵襲を受けることになる.これらの病態をよく知った上で適切なケアを行うことが,熱傷看護のポイントである.ここでは,重症熱傷患者の急性期にみられる変化を中心に考えてゆきたい.
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