ベッドサイドの看護
術前に極度の不安症状を呈した患者の看護
青芝 映美
1
,
田中 寿美恵
1
1国立松山病院4階西病棟
pp.1250-1253
発行日 1977年12月1日
Published Date 1977/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918280
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はじめに
今まで,健康な社会生活をしてきた人間にとって,入院をし,更に手術を受けなければならないとしたら,だれもが大なり小なりの不安を抱くことだろう.しかし,その不安は術前のオリエンテーション等により,多分に軽減されるものである.ここに取り上げた事例は,術前オリエンテーションを施行したにもかかわらず,極度の不安症状を呈した1例である.
そこで私たちは,患者が心身ともに最良の状態で手術に臨めるようにと,まず原因を知り,それに伴った適切な看護計画と援助を行い,家族の協力を得て,スタッフが統一した働きかけをしたことにより,多少の成果が得られたので,その経過報告をするとともに,看護の反省の機会としたい.
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