症例カンファレンス
心機能が極度に低下した透析患者に対する大腿切断術
水谷 光
1
,
今宿 康彦
2
,
北川 裕利
2
,
中澤 圭介
3
,
新井 奈々
4
Yasuhiko IMASHUKU
2
,
Hirotoshi KITAGAWA
2
,
Keisuke NAKAZAWA
3
,
Nana ARAI
4
1大阪労災病院 麻酔科・中央材料室
2滋賀医科大学医学部附属病院 麻酔科
3東京女子医科大学 麻酔科学教室
4東京大学大学院医学系研究科 社会医学専攻医療倫理学
pp.1107-1123
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201810
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今回は,急性期医療の現場で時折遭遇する重たく悩ましい問いについて考えてみたい。現代医療の発展や普及は素晴らしいことではあるが,本症例のようなギリギリの状態の患者にさえ,侵襲的治療が考慮される例が増えてきた。各施設から提示されたPLANでは,難しい症例についての考え方の違いが見事に現れた。もちろん,何が正解というものでもない。読者の皆さんならどのような対応をするか,一緒に考えていただきたい。
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