特集 いま看護記録に問われるもの
新しい看護記録の試み(5)
百瀬 千代子
1
,
小栗 ひろみ
1
,
寺島 敏子
1
1諏訪赤十字病院内科病棟
pp.1247-1250
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918035
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当院の過去約10年間の看護記録に目を通したところ,年代別に多少の相違はあるが,診療補助業務に関する記載が多く,看護婦独自の必要性から実践したものが少なかった.また看護行為に対しての考察・評価の記録が乏しく,知りたいと思うことも記録に残されておらず,この点を反省させられるとともに,記録に対して再認識させられた.
常日ごろ,看護に役立つ記録を看護婦が主体的に目的意識をもって実践するとき,記述内容にも一定の方式が生まれてくるのではないかと考えていたので,院内に記録委員会をつくり(昭和50年12月),記録の検討にとりかかった.記録の意図する目標を明確にして,共通の認識をもち,看護に役に立つ記録にすること,なんのためにその看護行為を行うか,結果はどうであったかを明確にすることを目標とした.
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