特集 いま看護記録に問われるもの
新しい看護記録の試み(2)
牛込 三和子
1
1群馬大学医学部付属病院第1内科病棟
pp.1233-1238
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918032
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はじめに
私たちは看護行為を行ったあと,当然のことのように記録を書いてきた.記録することも業務の1つであると簡単に考えていたような気がする.そして1日の業務の中で記録に費やす時間はかなり多い.しかし,ちょっと前の記録を振り返ってみると,大事なことが抜けていたり,必要なことが書かれていなかったりで,他の患者の,あるいは同じ患者の次のケアに利用したいと思っても役に立たない,という経験をよくする.
そうしたことから私たちの病院では,各病棟の代表から成る業務研究会で,記録の検討を行ってきた.記録に取り組んだ理由としては,1)院内の研究発表などに取り組む時,看護記録がほとんど役に立たない
2)観察したことは書いてあるが,症状のら列であり,ケアにつながる観察の記録となっていない
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