特集 いま看護記録に問われるもの
新しい看護記録の試み(3)
星野 芙美子
1
1日本赤十字社医療センター神経科病棟
pp.1239-1242
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918033
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はじめに
看護記録は,個々の患者の事実を知るため,経過を知るため,そして,それらに基づいて何らかの看護の方針を見いだしていく上に重要な手がかりとなるものである.従って,何をどのように記録として残すことが看護により効果的に生かすことができるかを考えて記録する必要があろう.
精神科・神経科の看護は,患者とのふれあいの中から生まれるものであり,その中で看護者が自分自身に感じられるものを頼りに,それこそ暗中模索しながら看護していかなければならないことも多いのである.そこに精神科看護の難しさがあり,同様に記録も難しい.
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