学生の研究
臨床看護婦の看護業務面からみた看護意識
谷川 茂子
1,2
1神奈川県立衛生短期大学看護科
2北里大学病院
pp.1168-1172
発行日 1976年11月1日
Published Date 1976/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918017
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はじめに
臨床看護婦は不足している,と一般的にいわれ,ひとつの社会問題にもなっている.このような事情の中で,患者にとって十分な望ましい看護が行われることは困難な現状であるといえよう.しかしこの状況がはたして看護婦の増員だけで解決できるだろうか.このことに関しては,看護婦自身の看護意識にも関係があるのではないかと考える.すなわち,看護婦がどれだけ増員されても看護婦自身が,‘何が看護であるか’‘その看護をいかに実践すべきか’を認識していないならば,おのずから望ましい看護はできないであろうと考えた.
看護婦の不足状態を考えるにあたり,主に臨床業務面から,臨床看護婦の現状の看護業務に対する意識を調査し,看護婦の不足と意識がどういう関係にあるか考察してみたいと考える.
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