特集 看護婦と与薬
看護婦と与薬業務
永井 トシヱ
1
1国立がんセンター
pp.15-17
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203175
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今は昔,陸海軍病院より国立病院となって新しい出発をした当初は患者の服用する薬は水薬と散剤が主で,散剤は薬包紙に包まれて薬袋のまま水薬の瓶とともに床頭台の上におかれている風景はどこの病棟でも見られた。
新制度による看護婦学校の養成課程の中の基礎看護の時間に「与薬法」「薬札法の利用」を教えられた学生のために,学生実習病棟の床頭台から薬は消えていった。指示された薬を,指示された時間に,指示された方法で患者に服用させる。与薬のときは必ずその患者のものに相違ないか,レッテルを3回読むことをいとも厳重に実践させられた。服用後は薬効が期待どおりにあるか,副作用はないかと,患者の観察記録を看護日誌に記載する。
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