特集 看護と薬とのたたかい
〈座談会〉精神科における看護と薬
渭原 武司
1
,
香川 純一
2
,
二宮 冨美江
3
,
福地 由美子
4
1初声荘病院生活管理部
2国立武蔵療養所
3東京都立松沢病院
4初声荘病院
pp.1029-1038
発行日 1976年10月1日
Published Date 1976/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917990
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渭原(司会)初めに精神医学の歴史を振り返ってみると,向精神薬の登場による特殊薬物療法が発展して,精神医学がともかく医学らしい面目を備えるようになったとまでいわれています.これに伴って,精神科看護も,鍵と格子に閉ざされがちな精神病棟の中での患者の番人的な傾向から,新たな時代を迎えたのではないかと思います.
しかし,向精神薬が登場してから20年余り を経過した今日,その効果とともに,いわゆる‘薬漬け’という問題も提起されている中で,実際に精神医療の現場で働いておられる皆さんから,話をしていただきたいと思います.
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