特集 主役はナース—CCUと看護
座談会 CCU看護を経験して
五十嵐 正男
1
,
加藤 万利子
2
,
渾大防 春江
3
,
塚越 和江
4
,
遠藤 光子
5
1聖路加国際病院
2東京女子医大心研CCU
3聖路加国際病院内科CCU
4昭和大医学部付属病院内科
5慈恵医大付属病院内科
pp.20-29
発行日 1970年2月1日
Published Date 1970/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914766
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司会(五十嵐) 心筋硬塞という病気は,アメリカでは多いけれど日本ては少ない病気であると考えられておりました。ところが日本でこの10年間にわりあい多くなってきています。
この病気は非常にこわい病気だと私ども考えています。その理由のひとつは死亡率が非常に高いということ,だいたい50%くらいですね。もうひとつの理由は,死がいきなりくるということです。つまり急死の形をとる,だからこわいのです。ところが死亡した例をよく調べてみますと,原因が三つくらいしかない。心室細動や心停止などの不整脈で死んでいるのがだいたい半分くらい,あとの40%が心不全やショックなど,いわゆるポンプ失調という状態で死んでおり,残りの10%が心筋破裂で死んでいるわけです。
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