ナースの意見
—看護婦の立場から—准看護婦廃止に対して,他
長尾 典子
1
1帯広市立病院
pp.46-47,62-63
発行日 1960年4月15日
Published Date 1960/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911079
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私の勤務する病院は名称だけ読むと他の市立病院に比べて,総合病院のように思えましようが,ベッド数百の結核療養所です。その他に急性伝染病のベッドが少しの設備の悪い病院です。もちろん,准看護婦も私達も同じ仕事をする訳です。
私は北見赤十字病院の看護学校の卒業で,卒業後は出身校の病院で勤務し,不完全ながら一応,准看と看護婦は区別された中で過して来た訳です。その後当院にうつりやはり現在の徹底しない看護婦のあり方に大きな矛盾を感じているのですが,この不徹底な看護婦の現在のあり方を一方的に准看護婦廃止で片づけようとして良いものなのでしようか。理論のこと,知識など,いろいろの問題はありましようが,この問題は単に,准看と看護婦だけの問題でなく全部を含めた,現在の看護婦の教育過程に問題があるのではないかと思います。
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